「広がれ、パンデイロ!」まだ見ぬリズムの先で、一打を遊び尽くす喜びを

1. 「自分で作れるかも。」
2. ブラジル打楽器を作る仕事
3. ”らしさ”を織り込む
4. ずっと、「あ、できた。」を楽しみに
5. パンデイロの発展

パンデイロの発展

──坂東さんのパンデイロは、今どこで買えますか?


ばんどう 店舗として卸しているのが、東京の「Japan Percussion Centar(JPC)」と、京都の「民族楽器コイズミ」の2軒。あとは、個人からホームページを通じて注文を受けてるね。


──本当にいろんな方が坂東さんのパンデイロに魅了されていると思います。ブラジル音楽ですとパーカッショニストの長岡敬二郎さんが手にされていますし、2018年には山崎まさよしさんのテレビ取材も受けられています。坂東さんのパンデイロが、ブラジル音楽に留まっていないことをひしひしと感じます。


ばんどう あと、三沢またろうさんっていう、福山雅治さんや米米クラブのバックを務めてるパーカッショニストも演奏にパンデイロを取り入れてくれてて。その人は、いわゆる歌謡曲や J-POP を演奏している人なんやけど、もう40年にもなるキャリアで一番最初にやりだしたのが、サンバのバンドなんよ。たぶん日本で最初にできたサンバのバンドって言われてる、「OPA」のメンバーで。

そうやって、歌謡曲のバックやロックバンドをやってる人なんかでも、実はサンバがすごい好きやったりとかね。そういう人、けっこういるね。


──ブラジル音楽をやっていなくても、ベースにサンバがある方がいらっしゃるんですね。そういう方ほど、パンデイロの魅力を深く感じたりするのかもしれませんね。


ばんどう パンデイロはやっぱり、ちょっと特別なものやね。サンバの楽器でも。


──そうすると、ブラジル音楽でない音楽をされている方からもオーダーを受けられることがよくあるんですね。


ばんどう ロックバンドのドラムをやってる人とかから注文を受けることもあるよね。

あと、こんな注文もあったなぁ。旦那さんが歌とギター、嫁さんが歌とパーカッションでアマチュアで演奏してはる人たちで、イベントがあればちょっと出てみたりして、べつにブラジル音楽がとくに好きってわけでもないんやけど、歌いながらできるパーカッションがほしいなと思って探してたら、パンデイロに行き当たった、って。


──そんなことがあるんですね。


ばんどう だから、叩き方もサンバの基本的な打ち方とか全然知らないから、もう我流でやってるんだけど、そういうのがすごいおもしろいんよ。みんな YouTube に動画をあげるから観るんやけど、「なんかおもしろいことやってるなあ」と思って。


ばんどう やっぱサンバだと、アクセントがどうで、とか、独特のノリがどうで、とかがけっこうあるんだけど、そういうのとまた違うところで、パンデイロが発展してる、っていうかね。そういうおもしろさもあるからね。

だから、もっともっとね、今まで以上にどんどんパンデイロが普及していけばいいなって思う。ブラジル音楽とそれ以外の音楽それぞれでどんどん広がって、そうしてるうちにきっと交わることもあって。そういうのがずっと続いていけばいいな。


──パンデイロを使う人がブラジル音楽だけでなくて、それ以外の音楽の人たちにももっと広がるといい。


ばんどう で、もっとおもしろい使い方を考えてくれるといいね。

バンドとかで使う機会が増えてほしいなという気持ちはあるね。実際にやろうと思うと、なかなか難しいやろうけど。


ばんどう もっとパンデイロがメインになって、ガンガン叩きまくるような、そんなふうに使われている演奏が見てみたいなぁ。サンバ以外でね。ブラジルのロックとかでもいいんだけど。そんなふうな使い方をもっとしてくれる人が増えるといいな、とは思うんだけどね。


──そうやってパンデイロの存在が前に出るようになったら、パンデイロに興味を持つ人もきっと増えますね。坂東さんとして、これからやっていきたいことなどはありますか?

今は、注文のあったパンデイロを一個いっこ丁寧に作っていくって感じやね。

やっぱりね、これからも打楽器を作っていきたいね。

(オワリ)

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